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63度、30分

それは、母牛が仔牛を育てるための命の滴。

牛たちのリズムに、酪農家は寄り添い。
愛情をそそぎ、共に生きる。
大切に育て、お裾分けをいただく。

「本当の牛乳は無臭だ」
そんな事をいったら信じるだろうか。
牛乳の風味をそこなわないよう、63度で30分。
ゆっくりていねいに殺菌した牛乳は、においがしない。
何故って「牛乳は本来無臭」だから。

牛乳が与えてくれた、沢山のもの。
恩返しがしたくて、私たちはここにいる。