農園弥左衛門さんのひよこ豆


「ひよこ豆」といえば、ひよこのくちばしのような可愛いフォルムをした小さなお豆。
フムスであったり専門店のカレーに入っていたりで、知っている人もいるかもしれませんが、まだまだ日本ではメジャーな素材では無いように思います。
ひよこ豆の生産は、インドが多くを占めています。
乾燥した気候を好むので、湿気の多い日本ではなかなか栽培が難しいとも言われています。
さらにひよこ豆は、1つのさやに1つの豆しか入っておらず収量がとても少ないのだそう。
「気候も合わなければ採算も合わない」ことで、日本でひよこ豆を作っている農家さんはとても少ないのだそうです。
そんな希少性の高い「国産ひよこ豆」の栽培に、またも弥左衛門さんが挑戦しています。
そして今回の挑戦の主役はお母さん。
「みんなに生のひよこ豆を見せてあげたいね。」と、去年から栽培を始めたらしいです。
生のひよこ豆??
確かにいつも見るのは、大豆色で固く乾燥したひよこ豆。
生のひよこ豆は見たことも食べたこともないです。
そして今年、ついに弥左衛門さんから届いた「生のひよこ豆」は、丸みを帯びた小さなさやに入っていました。
さやを剝くと、中から一粒、枝豆のように緑色をした小さなひよこ豆が!ひよこ豆のひよこです!
サッと茹でて食べてみると、フレッシュでコクのある旨み!
いつもの大豆色のひよこ豆は「豆」で、緑のひよこ豆は「野菜」といった印象です。
日本人でこの緑のひよこ豆を食べたことがある人は何人いるんだろう?
美味しいのはもちろん、希少な体験をさせてもらった感じです。
実は去年の試作では、木は育ったものの花が咲かず豆が採れなかったそうです。
「木が育ったなら、絶対豆も出来る。やれる限りのことは試してみたい。」
と忙しい合間を縫ってひよこ豆のお世話に力を注いだ今年、小さな白い花が咲いた時には家族で大歓声が上がったそうです。
「今年は少量だけど、もうやり方はわかったから次はまかせて!」
と頼もしい言葉を頂きました。
来年は蔵6330で、お母さんの想いが実った「国産ひよこ豆」、皆さんにお届けできると思います。
2025.8.15






